パラダイス開幕。
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「ベッドに横たわったとき、妻の髪から漂ったシャンプーの残り香に猛烈な吐き気を覚え、激しく嘔吐した。それが一番、悔しく情けなく、自分ががんだと知らされて以来、僕は初めて泣いた」ポール・エイジンガーが、抗がん剤の副作用について語った言葉。
いとおしいはずのものにさえ嘔吐させられ泣いた彼の心情。あがいても、もがいても、自分ではコントロールできぬ無力感。目に見えぬ敵への恐怖。
と、このコラムを書いてる人も、がんの人だからか、うんうんと。
「最初はダークなサングラスをかけて世の中を眺める気分だった。でも、命を救われ、生き直している今の僕のサングラスはローズピンクだ」パチパチだな。
オイラは、前回の抗がん剤のクールは乗り切ったけど、今クールは負けた。昨日、激しい倦怠感で会社を休む。メールと携帯で、ベッドの中で会社と受け答え。夕方、近所のファミレスに行くも、味が全然わかんない。指先は痺れてるし、会計のとき指紋のない指じゃお札も勘定できない。情けない。薬って病気を治してくれるものと思ってたのに、酷いよ~、とかって思った。なにかキッカケあれば、号泣するな。おでこのウラにパンパンに膨らんだ涙袋が出来てるのわかる。ハ~。でも、オイラはまだ悔し泣きはしてないから、エイジンガーに勝ってるな、なんて。あ、でも、オイラには残り香が無いんだった。激しい負け犬感。トホホ。
今日は、なんとか会社へ行く。午前中、合間を見つけて医務室で横になって休む。情けない。
だけど、朝で今クールが終了。2週間の休薬。やった。
負けたくない。気持ちが折れませんように。
そして、病気と闘ってる同志たちへ、無言でだけど拳を固く握ってエールを送らせてもらってる。
by sadigah | 2008-01-11 20:16 | 闘病記 | Comments(0)
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